肩こり
なぜ発症するのかは、必ずしも明らかではありませんが 過労による疲労物質の蓄積などがよくいわれていることですが 持続的な筋肉の異常緊張、痛み、血行障害なども密接に関係しているといわれています。
次のような原因が考えられます。
①普段からの姿勢の悪さや、日常動作の癖 何時間も悪い姿勢を続けたり、適度に体を動かさないでいると、どうしても血流が悪くなり、それに伴って筋肉が栄養されないので 疲労物質が蓄積され、コリや痛みが出やすくなります。 また、普段からどちらか一方だけの足を上にして足を組んだり、鞄を一方の肩や手で持つ、食事の時に片方の歯だけで噛んでいるなど、 日常生活のちょっとした癖ですが、こんなことでも体全体のバランスを歪めてしまいます。 普段からスポーツをしている方でも、どちらかの手や足を酷使していたり、特定の一方向に体をねじったりする動きが多い、などの スポーツの場合も同様です。 反対の手足を使ったり、反対方向の動作をするなど、普段から意識して対策をとっておきましょう。
②過労 長時間の労働はすい眠・食事・余暇などの時間や質を下げると言われています。 十分な休息がとれないままでいると、疲労物質が溜まるだけでありません。 精神的ストレスは、自然治癒力の十分な働きを疎害するといわれています。 いわゆる回復力もさがってきますので、意識して休めるときは休むようにしましょう。
③頭痛(主に緊張型頭痛) デスクワークや長時間の運転など、同じ姿勢で何時間もいると、筋肉の緊張がずっと続くことになります。 姿勢が悪いと一層、重い頭を支える首肩が異常な筋緊張になりやすいのです。 原因が結果となり、結果が原因となって、緊張型頭痛と首肩のコリは相互に関連しあっているのです。
④変形性頸椎症や頸椎管狭窄症などの頸椎の疾患 首の骨と骨の間にある椎間板や、首の骨そのものが加齢などに伴って変性・変形することによる 変形性頚椎症と呼ばれる症状を呈します。 その変性・変形した骨が脊髄の通っている脊柱管を圧迫することで発症するのが頸椎管狭窄症です。 頑固な慢性的な肩コリだけでなく、手先の細かな作業や歩行がうまくいかない、 排泄の機能が障害されることもある疾患です。
⑤いわゆる五十肩 「肩が痛い」「腕があがらない」といった40~50代の人特有の病気です。 50代を中心とした中年以降に明らかな原因もなく、加齢による肩関節の痛みと運動制限をいいます。 五十肩は肩関節の周囲組織の炎症が原因でおこるもので、首から腕にかけて痛むのが特徴です。 ほとんどはどちらか一方の肩に起こります。ただし左右が時期をずらして発症するケースもよくあります。 痛みをこらえれば腕がひと通り動かせるという場合は五十肩とはいいません。 この運動制限があるかないかが、他の肩こりとは異なるポイントです。 個人差はありますが、期間はおおむね半年から1年で、自然に痛みはとれていきます。
⑥心身症(特に抑うつ状態) ストレスの影響が体に現れる病気の代表的なものが心身症です。 ストレスが蓄積されたために身体に症状が現れた状態を言います。 その病態は、循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系、泌尿器系などと、あらゆる領域に現れます。 血行の悪さや全身的な健康状態の低下を招くことで、筋肉も緊張し、肩や首のコリを引き起こします。
⑦循環器系疾患 狭心症や心筋梗塞といった危険が心臓疾患でも、肩こりのような症状が出ることがあります。 例えば、心筋梗塞の場合、胸の真ん中あたりに圧迫感、焼けるような痛み、締め付けられるような感じを 受け、いずれも胸の周辺で異常を感じる場合が典型的です。 しかし左肩や顎などに痛みが出て、肩こりや歯の痛みと勘違いする場合もあるのです。 これは「放散痛」といって、心臓とはかけ離れた部位に症状がでる痛みなのです。 内臓には、さまざまな神経系統があります。痛みはそこを伝わって生じるので、思わぬ場所に 現れることがあるのです。
⑧消化器系疾患 おなかの具合が悪くて便秘などで肩こりがでることがあります。 同じように消化器がいつもと違う動きを 胆石や肝疾患によって右肩こり、胃潰瘍や便秘・下痢によって両肩こりなど、 それぞれの消化器疾患
⑨眼科耳鼻科的疾患
⑩癌