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背部痛


背中の痛みの原因には、背中の筋肉疲労による単純なものから、背骨や体のゆがみによるもの、胃・肝臓・腸などの内臓の病気に伴う痛みなど、さまざまなものがあります。


どのようなものがあるのでしょうか?

1.筋肉疲労

まず、原因の1つとして考えられるのが、背中の筋肉疲労によるコリや筋肉痛です。

背中の筋肉はさまざまな原因によって緊張したり、負荷がかかることで疲労します。 その疲労が蓄積すると背中のコリや痛みとなって現れてきます。 背中の筋肉を疲労させる要因には、背筋を使った運動、姿勢動作の悪さ、肩こりや腰痛に伴って負担が増すことや姿勢の崩れなどがあります。 背中の痛みの大きさや症状もさまざまです。軽い痛みから、寝返りもうてないほどの激痛を感じることもあります。 一時的なものであったり、慢性的なものまであります。

2.骨の異常

背中の痛みは、骨のズレや歪みによっても引き起こされます。 背骨や首の骨の変形が原因となり周囲の神経や血管が圧迫されることで痛みを感じます。 肋骨や背骨を骨折したり、ヒビが入ることで背中が痛むこともあります。 また、背中以外の箇所(頭部・腹部・腰・お尻・手足等)に事故などで大きな衝撃を受けたり、 打撲・捻挫をした結果、身体に歪みが生じて、背中の歪みから背中の痛みにつながるケースも見られます。



▷骨の異常には次のような症状があります。


◆背骨・脊柱の「歪み、ズレ、変形」を伴う病気・疾患

脊椎後弯症(円背・猫背・亀背) / 脊柱側弯症 姿勢の悪さ、病気、成長期の発達障害、加齢による骨の劣化などの原因によって、背骨が左右、または後ろに大きく曲がった状態。 変形性脊椎症 加齢によって脊椎や椎間板が変形し、神経を圧迫するもの。肩こりや腰痛も見られる。 変形性頚椎症 加齢や負担増によって首の骨(頚椎)や椎間板が変形し神経を圧迫するもの。肩こりや、後頭部・首・肩の痛みやしびれも見られる。 胸椎前方変位 背中側にカーブしている胸部の背骨が、胸側に曲がっている状態。柔軟性の高い人や、背中を圧迫するマッサージを受けた人に良く見られる。 (腰部)脊柱管狭窄症 加齢等によって腰椎(腰部分の背骨)が変形したり、靭帯が病的に太くなることで神経が圧迫される症状。 椎間板ヘルニア/頚椎椎間板ヘルニア 首や腰への負担が重なり、椎間板と呼ばれる背骨間のクッションがひび割れ、中の骨が左右に飛び出すことで神経を刺激、痛みを感じるもの。腰部のものが俗に言う「ぎっくり腰」。 脊椎カリエス 結核菌が血管を通じて脊椎に転移することで発症し、椎骨や椎間板が破壊されて壊死状態になり膿が発生する病気。全身のだるさや背中が固くなったような違和感を感じる。 脊椎腫瘍・脊髄腫瘍 脊椎や脊髄に発生するガン。大半は乳がん、肺がん、前立腺がんなどからの転移で発症する。 手足のしびれや知覚障害(手先・足先・指先の感覚が鈍い)、筋力の低下、安静時の背中の痛みなどの症状が見られる。



◆骨折、打撲、捻挫などの外傷よる背中の痛み

【骨折】

胸の部分の背骨や肋骨にヒビが入ったり骨折することが原因で背中の痛みが見られます。 事故などで外傷を負った後に背中が痛む場合は、背骨や肋骨を骨折している可能性があります。

骨折は主にスポーツ事故、転落事故、衝突事故、暴行など、外部からの強い衝撃が加わったことで起こります。 肋骨の骨折はゴルフのスイング時に起こるケースもあります。 こうした骨折やヒビは、特に骨粗鬆症などで骨がもろくなっている高齢者は注意が必要です。 軽い転倒やくしゃみをしただけでも骨折するほどです。

【打撲・捻挫】

背骨は頭蓋骨・骨盤・肋骨・手足の骨など、体中の骨と密接なつながりがあります。 身体の中心を通っているため、身体の各箇所にゆがみが発生するとその影響を受けやすく、 幼いころから事故や怪我を繰り返したり、身体へ大きな衝撃や負担がかかると、 それが原因となって背中の痛みを引き起こします。


③内臓疾患

背中の筋肉や骨に直接的な損傷・ダメージがなくとも背中に痛みを感じることがよくあります。 それらの痛みの原因は、内臓器官の疲れや病気によるものです。



▷背中の痛みを伴う内臓の病気・疾患

◆呼吸器系◆ 風邪・インフルエンザ 胸膜炎 肺炎

◆循環器系◆ 狭心症 心筋梗塞 大動脈炎症候群 大動脈瘤・解離性大動脈瘤

◆循環器系・泌尿器系◆ 腎盂炎・腎盂腎炎 腎結石・尿管結石 腎臓がん 尿路結石

◆消化器系◆ 食道炎・逆流性食道炎 胃炎・神経性胃炎 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん 肝炎・急性肝炎 肝臓がん 膵炎 – 急性膵炎、慢性膵炎 膵臓がん 胆嚢炎 胆石症 胆嚢がん・胆管がん 腸閉塞・腸捻転

◆生殖器系◆ 子宮筋腫 子宮内膜症 子宮がん・子宮頸がん

◆神経系◆ 肋間神経痛 胸郭出口症候群 後縦靭帯骨化症

④その他

寝違え・筋違い、むち打ちといった、首の筋肉や腱、筋などに炎症や捻挫を起こした場合、 首の痛みだけでなく首から背中の上部にかけて痛むことがあります。

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