生理痛
おなかの痛み以外にも腰や頭が痛くなる人も。 複合的な痛みやだるさの伴う全身症状でお悩みの女性は多くいます。 毎月寝込んでしまうほどの重い生理痛に悩んでいる女性もいるかもしれません。 落ち込んだり、怒りっぽくなったり、気持ちの面でもブルーになることもありますね。
こうした症状は生理2日目にピークが来ることが多いようですが、PMSといって、生理1週間ほど前からもいろいろな症状が出てくる人も多くいます。 身体がむくんだり、乳房が張ってきたり、吹き出物が出やすくなる、便秘、イライラ…といったような症状です。 生理が始まってしまえば軽くなっていくのですが、 ひと月の約半分を生理に関係する痛みで苦しんでいる女性もいるのです。
では生理痛の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
①プロスタグランジンが過剰に出る ②子宮出口の狭さ ③冷え ④ストレス
詳しく見ていきましょう。
①プロスタグランジン
生理中に分泌される物質「プロスタグランジン」の分泌量の多さと関係していると 言われています。 生理の際に、子宮を収縮させ、子宮内膜がはがれるときの出血をスムーズに排出させる働きがありますが、 過剰に分泌されると、子宮収縮が過剰になり、陣痛のような痛みの原因になります。 さらに、この物質には痛みを強めるなどの作用もあるので、 首肩のコリや腰痛などの原因にもなるのです。
②子宮の出口の狭さ
出口が狭いことで、経血がスムーズに流れにくいために痛みを感じることがあります。 出産を経て子宮の出口が広がり、痛みが弱くなる人がいます。
③冷え
冷えのせいで、血液循環が悪くなり、プロスタグランジンが骨盤内にとどまり 痛みを感じやすくなります。
④ストレス
ホルモンや自律神経のバランスを崩すことで、慢性的な体調不良を起こしやすくなり 不快な症状を感じやすくなります。
生理痛だと思っていたら、意外にも女性特有の病気が潜んでいる可能性もあります。
子宮内膜症や、子宮筋腫、子宮腺筋症など…
痛みが続いたり、いつもとは違う症状に気が付いたら 早めに産婦人科に相談しましょう。